がん告知:揺れる患者と家族の心
◆揺れる患者と家族の心
暮れも迫り、手術はお正月が終わった1月15日と分かっていましたか
ら、別に投薬もない病院で年末年始を過ごしても意味がありません。
ということで12月27日から1月5日まで妻は自宅で過ごし、家族だけ
で年末年始の時間を共有しました。
正月には初詣のお参りをして、神様に病気平癒を祈願。がんと判明し
てから手術まで約3週間ありましたから、その間に少しでもがんが小
さくなるようにとの願いと祈りを込めて、とある健康食品を飲ませま
した。
そうした試みや年末年始の買い物などで少しは気がほぐれたのか、妻
の表情にもちょっぴり生気が戻り、「何としても、生きてこの家へ戻
ってくる」という気持ちへ傾いて行った変化があったと思います。
とはいえ、その心中は本人でなければわかりません。なんとしても治
るという決意と、もしもの際にはどうしたらいいのだろうという大き
な葛藤があったみたいです。
夫である私は、治るということを気持ちの前提として、いつもどおり
に接することを心がけました。とはいえ、心の片隅には万が一の場合
にはどうすればいいのか?
子どもたちは母親を失くすことになるのか?
どうやって子どもたちを育てて行けば良いのか?
そんな思いが心を過ぎりました。
◆スキルス性胃癌との診断に、折れかけた心を救ったのは医師の言葉
正月を自宅で過ごし、妻は心を新たにして病院へ戻りましたが、手術
前の大小の検査が行われ、あわただしい毎日を送っていました。
そして、手術に関して主治医(執刀医)からの説明がありました。オ
ペは胃を全摘するとのこと。開腹して、もしも癌が腹膜に転移してい
るようであれば、そのまま何もせずに閉じてしまうこと。
そして、妻の癌はいわゆる進行の速さと難治性が高いのが特性である
『スキルス性胃癌』であるとの話を聞き、私も妻も思わず心が折れか
けました。
私は「スキルスという性質の悪い癌であっても、身体にメスを入れて
胃を全摘するほどの大きな手術を行うメリットはあるのですか?」と
質問したところ、
ドクターからは「メリットがあると判断したから手術を行うんです。
率直に言えば開腹してみないとわからない点もありますが、少なくと
も治癒手術として行います。私に任せてください」という力強い言葉
が返ってきました。
主治医とは術後のコミュニケーションが必ずしも円滑に行ったとは言
えませんでしたが、このインフォームドコンセントの折に、私に任せ
ろという力強い言葉は、私にはとても頼もしく聞こえ、根拠はありま
せんでしたが、『今回は勝てる』という気持ちにさせてくれました。
スポンサー暮れも迫り、手術はお正月が終わった1月15日と分かっていましたか
ら、別に投薬もない病院で年末年始を過ごしても意味がありません。
ということで12月27日から1月5日まで妻は自宅で過ごし、家族だけ
で年末年始の時間を共有しました。
正月には初詣のお参りをして、神様に病気平癒を祈願。がんと判明し
てから手術まで約3週間ありましたから、その間に少しでもがんが小
さくなるようにとの願いと祈りを込めて、とある健康食品を飲ませま
した。
そうした試みや年末年始の買い物などで少しは気がほぐれたのか、妻
の表情にもちょっぴり生気が戻り、「何としても、生きてこの家へ戻
ってくる」という気持ちへ傾いて行った変化があったと思います。
とはいえ、その心中は本人でなければわかりません。なんとしても治
るという決意と、もしもの際にはどうしたらいいのだろうという大き
な葛藤があったみたいです。
夫である私は、治るということを気持ちの前提として、いつもどおり
に接することを心がけました。とはいえ、心の片隅には万が一の場合
にはどうすればいいのか?
子どもたちは母親を失くすことになるのか?
どうやって子どもたちを育てて行けば良いのか?
そんな思いが心を過ぎりました。
◆スキルス性胃癌との診断に、折れかけた心を救ったのは医師の言葉
正月を自宅で過ごし、妻は心を新たにして病院へ戻りましたが、手術
前の大小の検査が行われ、あわただしい毎日を送っていました。
そして、手術に関して主治医(執刀医)からの説明がありました。オ
ペは胃を全摘するとのこと。開腹して、もしも癌が腹膜に転移してい
るようであれば、そのまま何もせずに閉じてしまうこと。
そして、妻の癌はいわゆる進行の速さと難治性が高いのが特性である
『スキルス性胃癌』であるとの話を聞き、私も妻も思わず心が折れか
けました。
私は「スキルスという性質の悪い癌であっても、身体にメスを入れて
胃を全摘するほどの大きな手術を行うメリットはあるのですか?」と
質問したところ、
ドクターからは「メリットがあると判断したから手術を行うんです。
率直に言えば開腹してみないとわからない点もありますが、少なくと
も治癒手術として行います。私に任せてください」という力強い言葉
が返ってきました。
主治医とは術後のコミュニケーションが必ずしも円滑に行ったとは言
えませんでしたが、このインフォームドコンセントの折に、私に任せ
ろという力強い言葉は、私にはとても頼もしく聞こえ、根拠はありま
せんでしたが、『今回は勝てる』という気持ちにさせてくれました。


