がんの民間療法は主治医へ相談してから
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がんの民間療法は、現代医学ではなす術がないと診断された末期がんや転移再発が確実な進行がん、すでに転移再発をした場合などに、家族はなんとか治療の術がないものとかと考え、民間療法に望みを託してみようという気になります。
確かに、がんの病状改善や場合によっては治癒したという例がいくつか見られるのは事実ですが、その科学的根拠となるとほとんどが明確でなく、いまひとつ信憑性や信頼性に乏しいのが現状です。
賛否両論のある癌の民間療法ですが、基本的に健康保険の適用外となるため経済的な負担も大きく、その実行には慎重に判断することが求められます。
◆がんの民間療法と現代医療が併用できないケース
癌の民間療法を試してみる場合、現在受けている治療に悪影響はないかということを確認しなければなりません。
試そうとする民間療法が健康食品や漢方などの場合だと、治療に使っている薬剤との相性や効果に問題が起こる場合も考えられます。
現代医療を駆使して、治療にあたってくれている主治医に対し民間療法の導入を相談するのは心苦しいと思いますが、家族として患者には何とか治ってほしいからという点を強調して相談すると良いでしょう。
■コラム:白血病
白血病は、腫瘍化した造血細胞が無制限に増殖して血液中に出現する疾患の総称です。白血球系の細胞の腫瘍であることが多いため白血病と呼ばれますが、実際には赤血球系や血小板系の細胞が腫瘍化したものもあり、これらも白血病と呼ばれています。
一般的には「白血球のがん」、もしくは「血液のがん」という広い意味合いで使われ、多くのがんが中高年に多発するのに対し、白血病は乳児から高齢者まで広く発生するのが特徴です。
血液が生成される骨髄に病変部であり、固形の腫瘍を形成しないため外科手術はできず、以前は治療が困難であったため、不治の病とのイメージを持たれてきました。
しかし、1980年代以降、化学療法や末梢血造血幹細胞移植療法、骨髄移植や臍帯血移植の進歩にともない、治療成績は改善されつつあります。とはいえ、それでも死亡率は4割となっています。
<症状>
白血病細胞が増加し、正常な血球が減少するため白血球減少に伴う感染症(発熱)、赤血球減少(貧血)に伴う症状(倦怠感、動悸、めまい)、血小板減少に伴う出血症状(歯肉の腫脹や歯肉出血など)により判明することが多いようです。
<原因>
原因は明らかではありませんが、多くの白血病細胞には染色体の欠損や転座が認められ、自律増殖能の獲得との関連が示されています。放射線被曝、ベンゼンなど一部の化学物質などは発症のリスクファクターとなるとされ、その他にウイルスが原因であるものが知られています。そのひとつはエプスタイン・バール・ウイルス が関わっている急性リンパ性白血病バーキット型で、もうひとつはレトロウイルスのひとつ HTLV-Iの感染が原因である成人T細胞性白血病です。
<分類>
白血病における急性、慢性は一般的に用いる意味とは違い、腫瘍細胞が分化能を失ったものを急性白血病、分化能を保っているものを慢性白血病と呼びます。また、腫瘍の起源となった細胞が骨髄系の細胞かリンパ球系の細胞かによって骨髄性白血病、リンパ性白血病に分類されます。このことから以下の4種類に分類されています。
急性骨髄性白血病
慢性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
慢性リンパ性白血病
<治療法>
化学療法
造血幹細胞移植
骨髄移植
臍帯血移植
末梢血幹細胞移植
ミニ移植
分化誘導療法
<予後>
白血病の場合、治療により症状が改善しても腫瘍がすべて消失したことを確認できないため、治癒とは呼ばず寛解と表現します。造血細胞が正常に分化し、白血病の症状が見られない状態を完全寛解と呼び、完全寛解を5年以上維持した場合、再発の可能性がほぼなくなったものと考えて治癒と見なします。
1980年代以降、化学療法、および造血幹細胞移植が発達し、治療成績は向上しつつありますが、依然として重篤な疾患であることに変わりはなく、特に高齢者の患者においては治療が困難な場合が多いとされています。
白血病の中でも最も緊急性の高いものであった急性前骨髄球性白血病は、ビタミンA製剤であるオールトランスレチノイン酸 (ATRA) が著効する(分化誘導療法)ことが発見されて以来、白血病の中では治療成績が良好な疾患となりました。
2004年10月には、猛毒として知られる亜ヒ酸製剤が再発または難治性の急性前骨髄球性白血病を適応として厚生労働省から承認されました。
催奇性のため大規模な薬害をおこしたサリドマイドも、白血病の治療薬として現在有望視されています。
スポンサーがんの民間療法は、現代医学ではなす術がないと診断された末期がんや転移再発が確実な進行がん、すでに転移再発をした場合などに、家族はなんとか治療の術がないものとかと考え、民間療法に望みを託してみようという気になります。
確かに、がんの病状改善や場合によっては治癒したという例がいくつか見られるのは事実ですが、その科学的根拠となるとほとんどが明確でなく、いまひとつ信憑性や信頼性に乏しいのが現状です。
賛否両論のある癌の民間療法ですが、基本的に健康保険の適用外となるため経済的な負担も大きく、その実行には慎重に判断することが求められます。
◆がんの民間療法と現代医療が併用できないケース
癌の民間療法を試してみる場合、現在受けている治療に悪影響はないかということを確認しなければなりません。
試そうとする民間療法が健康食品や漢方などの場合だと、治療に使っている薬剤との相性や効果に問題が起こる場合も考えられます。
現代医療を駆使して、治療にあたってくれている主治医に対し民間療法の導入を相談するのは心苦しいと思いますが、家族として患者には何とか治ってほしいからという点を強調して相談すると良いでしょう。
■コラム:白血病
白血病は、腫瘍化した造血細胞が無制限に増殖して血液中に出現する疾患の総称です。白血球系の細胞の腫瘍であることが多いため白血病と呼ばれますが、実際には赤血球系や血小板系の細胞が腫瘍化したものもあり、これらも白血病と呼ばれています。
一般的には「白血球のがん」、もしくは「血液のがん」という広い意味合いで使われ、多くのがんが中高年に多発するのに対し、白血病は乳児から高齢者まで広く発生するのが特徴です。
血液が生成される骨髄に病変部であり、固形の腫瘍を形成しないため外科手術はできず、以前は治療が困難であったため、不治の病とのイメージを持たれてきました。
しかし、1980年代以降、化学療法や末梢血造血幹細胞移植療法、骨髄移植や臍帯血移植の進歩にともない、治療成績は改善されつつあります。とはいえ、それでも死亡率は4割となっています。
<症状>
白血病細胞が増加し、正常な血球が減少するため白血球減少に伴う感染症(発熱)、赤血球減少(貧血)に伴う症状(倦怠感、動悸、めまい)、血小板減少に伴う出血症状(歯肉の腫脹や歯肉出血など)により判明することが多いようです。
<原因>
原因は明らかではありませんが、多くの白血病細胞には染色体の欠損や転座が認められ、自律増殖能の獲得との関連が示されています。放射線被曝、ベンゼンなど一部の化学物質などは発症のリスクファクターとなるとされ、その他にウイルスが原因であるものが知られています。そのひとつはエプスタイン・バール・ウイルス が関わっている急性リンパ性白血病バーキット型で、もうひとつはレトロウイルスのひとつ HTLV-Iの感染が原因である成人T細胞性白血病です。
<分類>
白血病における急性、慢性は一般的に用いる意味とは違い、腫瘍細胞が分化能を失ったものを急性白血病、分化能を保っているものを慢性白血病と呼びます。また、腫瘍の起源となった細胞が骨髄系の細胞かリンパ球系の細胞かによって骨髄性白血病、リンパ性白血病に分類されます。このことから以下の4種類に分類されています。
急性骨髄性白血病
慢性骨髄性白血病
急性リンパ性白血病
慢性リンパ性白血病
<治療法>
化学療法
造血幹細胞移植
骨髄移植
臍帯血移植
末梢血幹細胞移植
ミニ移植
分化誘導療法
<予後>
白血病の場合、治療により症状が改善しても腫瘍がすべて消失したことを確認できないため、治癒とは呼ばず寛解と表現します。造血細胞が正常に分化し、白血病の症状が見られない状態を完全寛解と呼び、完全寛解を5年以上維持した場合、再発の可能性がほぼなくなったものと考えて治癒と見なします。
1980年代以降、化学療法、および造血幹細胞移植が発達し、治療成績は向上しつつありますが、依然として重篤な疾患であることに変わりはなく、特に高齢者の患者においては治療が困難な場合が多いとされています。
白血病の中でも最も緊急性の高いものであった急性前骨髄球性白血病は、ビタミンA製剤であるオールトランスレチノイン酸 (ATRA) が著効する(分化誘導療法)ことが発見されて以来、白血病の中では治療成績が良好な疾患となりました。
2004年10月には、猛毒として知られる亜ヒ酸製剤が再発または難治性の急性前骨髄球性白血病を適応として厚生労働省から承認されました。
催奇性のため大規模な薬害をおこしたサリドマイドも、白血病の治療薬として現在有望視されています。


