胃がんとピロリ菌との関係

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ヘリコバクター・ピロリという名を聞いたことありますか?昔から日本人に多い胃、十二指腸の病気に深く関与している細菌ですが、数年前から胃がんとの関係が明らかになってきました。
今回は、胃がんとピロリ菌との関係について考えてみます。

■ピロリ菌とは?
ピロリ菌は1983年にオーストラリアのB・J・マーシャルとJ・R・ワレンという2人の医師によって発見された胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因となる細菌です。
ピロリ菌は他の細菌が生存できない胃の中でも、ウレアーゼという尿素からアンモニアを作る酵素を持つため、酸を中和しながら生存できます。
人の胃の十二指腸への出口にあたる幽門部(=ピロルス)の粘膜に密着して生存する螺旋形(=ヘリコ)のバクテリアであることから、「ヘリコバクター・ピロリ」と命名されました。

■どんな病気を起こすのか?
マーシャルらは自ら培養したピロリ菌を飲み、胃炎が起こることを証明しました。
急性胃炎の症状としては胃痛、吐き気、嘔吐などがありますが、知らずして起こった感染による慢性胃炎のほとんどは無症状です。
ピロリ菌による慢性胃炎が、胃潰瘍十二指腸潰瘍になることがあります。
実際、胃潰瘍では90%、十二指腸潰瘍では95%以上の患者でピロリ菌感染があるといわれ、過形成ポリープといわれる胃にできる良性のポリープや、まれに胃に起こる悪性のMALTリンパ腫もピロリ菌によって起こるといわれています。
ピロリ菌を除菌することによって潰瘍や胃炎が治り、過形成ポリープやMALTリンパ腫が消えることが証明されています。

■胃がんとの関係は?
ピロリ菌によって起こる慢性胃炎の最終形は萎縮性胃炎という胃がんの起こりやすい状態です。
1994年にWHO(世界保健機構)はピロリ菌を発癌物質分類のグループ1(確定発癌物質)と認定しました。
砂ネズミにおける動物実験では、ピロリ菌の感染から1、2年で胃がんが起こることが実証されていますが、人の場合には胃がんが発生するまでに何十年もかかり、ほとんどの人は胃がん発生に到らず一生を終えるといわれています。
ピロリ菌に感染しているすべての人が胃がんになるのではありませんし、ピロリ菌以外にも胃がんの発生を促す危険因子があります。
しかし、ピロリ菌に感染していない人には胃がんは起こらないことから、ピロリ菌による慢性胃炎は胃がんが起こるための必須要因と考えられます。


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gion2275 at 08:00│Comments(0)TrackBack(0)clip!胃がん 

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