阿久悠さん、尿管がんで逝く
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「勝手にしやがれ」「UFO」「北の宿から」など数多くのヒット曲を手掛けた日本を代表する作詞家の阿久悠さんが1日午前5時29分、尿管がんのため亡くなられました。
享年70歳。阿久悠さんは、01年から入退院を繰り返しながらがんと闘い、亡くなる直前まで執筆を続けていたといいます。
今回は、阿久悠さんに哀悼の意を表しつつ、尿管がんについてご紹介いたします。
■尿管がんとは
左右の腎臓でつくられた尿は、腎杯から腎盂、そして尿管と流れていき、膀胱に溜められます。
排尿時には膀胱から尿道を通って排尿されますが、尿路(腎盂、尿管、膀胱)に発生するがんは、主に移行上皮がんと呼ばれる種類のがんです。
尿管がんについては、喫煙とフェナセチン含有鎮痛剤が、確立されたリスク要因とされ、膀胱がんと同様、尿路内のいろいろな場所に多発、再発しやすい特徴を持っています。
腎盂と尿管や、腎盂と膀胱にがんが同時に認められることもあります。
■症状
圧倒的に多い症状は、血尿です。
尿管が血液で詰まった場合や、がんが周囲に進行した場合などには、腰の痛み、背中の痛みが起こることがあります。
これらの痛みは、尿管結石によるものと同じような痛みで、尿管が徐々に閉塞した場合には、水腎症と呼ばれる上部尿路の拡張が起こるといわれています。
超音波検査が広く行われるようになっている現在、特別な症状がなくて、腎盂内に腫瘍が偶然発見されたり、水腎症が認められ精密検査の結果、腎盂・尿管がんが発見されることもあるようです。
■治療
尿管がんの治療は、がんの転移の有無により大きく異なります。
転移がない場合には、尿細胞診などによるがん細胞の細胞異型や造影検査による腫瘍形態が、治療を考える上で非常に重要です。
異型度の1程度のがんの場合、通常は表在がんであり、転移したり、浸潤がんになったりすることは非常にまれです。
逆に異型度3のがんの場合、腎実質内に深く浸潤したり、リンパ節に早期に転移したりします。
腎盂・尿管がんに対する治療方針は、外科療法が主体です
。術前の画像診断などより浸潤がんであることが疑われた場合、抗がん剤による化学療法を施行した後、手術を行うことがあります。
手術は尿管下端部を残すと、残した尿管にがんが発生しやすいこと、また対側にはがんがほとんど発生しないことを考慮して、がんが発生した片側の腎臓、尿管、さらには膀胱壁の一部も含めた腎尿管全摘、膀胱部分切除を施行するのが一般的です。
腎臓と腎盂は密接に接触しているため、腎臓全体が摘出されます。
尿管のがんでは、ときに腎臓を摘出せず、尿管の部分切除が行われることがあります。
表在がんの治療成績は良好ですが、膀胱内に再発しやすいという特徴があり、浸潤がんであった場合の予後は、膀胱がんより不良です。
尿管壁は非常に薄いため、浸潤性の尿管がんは容易に壁外に進展します。
また、浸潤性の腎盂がんでは血管やリンパ管の豊富な腎実質内へ進展し、転移することが多いからです。
このため、手術の結果、浸潤がんであると判明すれば抗がん剤の治療を行い、再発を少しでも少なくするような治療を行うことがあります。
すでにリンパ節や他の臓器に転移している場合、外科療法の適応にはなりません。
この場合は、シスプラチンと呼ばれる抗がん剤を中心とした数種類の抗がん剤を用いた化学療法を行います。
また、放射線療法もありますが、移行上皮がんへの効果はあまりよくなく、すでに転移があり根治手術が望めない場合などに使用しています。
■生存率
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。
一般的に、腎盂・尿管がんの予後は不良といわれていますが、表在がんであった場合の予後は良好で5年生存率は90〜100%程度です。
浸潤がんであった場合の予後は、前述したような理由から、膀胱がんより明らかに不良で、各種治療法にもかかわらず5年生存率で10〜40%です。
転移がある浸潤性腎盂・尿管がんの場合、2年生存率で10%以下と極めて不良です。
スポンサー「勝手にしやがれ」「UFO」「北の宿から」など数多くのヒット曲を手掛けた日本を代表する作詞家の阿久悠さんが1日午前5時29分、尿管がんのため亡くなられました。
享年70歳。阿久悠さんは、01年から入退院を繰り返しながらがんと闘い、亡くなる直前まで執筆を続けていたといいます。
今回は、阿久悠さんに哀悼の意を表しつつ、尿管がんについてご紹介いたします。
■尿管がんとは
左右の腎臓でつくられた尿は、腎杯から腎盂、そして尿管と流れていき、膀胱に溜められます。
排尿時には膀胱から尿道を通って排尿されますが、尿路(腎盂、尿管、膀胱)に発生するがんは、主に移行上皮がんと呼ばれる種類のがんです。
尿管がんについては、喫煙とフェナセチン含有鎮痛剤が、確立されたリスク要因とされ、膀胱がんと同様、尿路内のいろいろな場所に多発、再発しやすい特徴を持っています。
腎盂と尿管や、腎盂と膀胱にがんが同時に認められることもあります。
■症状
圧倒的に多い症状は、血尿です。
尿管が血液で詰まった場合や、がんが周囲に進行した場合などには、腰の痛み、背中の痛みが起こることがあります。
これらの痛みは、尿管結石によるものと同じような痛みで、尿管が徐々に閉塞した場合には、水腎症と呼ばれる上部尿路の拡張が起こるといわれています。
超音波検査が広く行われるようになっている現在、特別な症状がなくて、腎盂内に腫瘍が偶然発見されたり、水腎症が認められ精密検査の結果、腎盂・尿管がんが発見されることもあるようです。
■治療
尿管がんの治療は、がんの転移の有無により大きく異なります。
転移がない場合には、尿細胞診などによるがん細胞の細胞異型や造影検査による腫瘍形態が、治療を考える上で非常に重要です。
異型度の1程度のがんの場合、通常は表在がんであり、転移したり、浸潤がんになったりすることは非常にまれです。
逆に異型度3のがんの場合、腎実質内に深く浸潤したり、リンパ節に早期に転移したりします。
腎盂・尿管がんに対する治療方針は、外科療法が主体です
。術前の画像診断などより浸潤がんであることが疑われた場合、抗がん剤による化学療法を施行した後、手術を行うことがあります。
手術は尿管下端部を残すと、残した尿管にがんが発生しやすいこと、また対側にはがんがほとんど発生しないことを考慮して、がんが発生した片側の腎臓、尿管、さらには膀胱壁の一部も含めた腎尿管全摘、膀胱部分切除を施行するのが一般的です。
腎臓と腎盂は密接に接触しているため、腎臓全体が摘出されます。
尿管のがんでは、ときに腎臓を摘出せず、尿管の部分切除が行われることがあります。
表在がんの治療成績は良好ですが、膀胱内に再発しやすいという特徴があり、浸潤がんであった場合の予後は、膀胱がんより不良です。
尿管壁は非常に薄いため、浸潤性の尿管がんは容易に壁外に進展します。
また、浸潤性の腎盂がんでは血管やリンパ管の豊富な腎実質内へ進展し、転移することが多いからです。
このため、手術の結果、浸潤がんであると判明すれば抗がん剤の治療を行い、再発を少しでも少なくするような治療を行うことがあります。
すでにリンパ節や他の臓器に転移している場合、外科療法の適応にはなりません。
この場合は、シスプラチンと呼ばれる抗がん剤を中心とした数種類の抗がん剤を用いた化学療法を行います。
また、放射線療法もありますが、移行上皮がんへの効果はあまりよくなく、すでに転移があり根治手術が望めない場合などに使用しています。
■生存率
生存率は、通常、がんの進行度や治療内容別に算出しますが、患者さんの年齢や合併症(糖尿病などがん以外の病気)の有無などの影響も受けます。
一般的に、腎盂・尿管がんの予後は不良といわれていますが、表在がんであった場合の予後は良好で5年生存率は90〜100%程度です。
浸潤がんであった場合の予後は、前述したような理由から、膀胱がんより明らかに不良で、各種治療法にもかかわらず5年生存率で10〜40%です。
転移がある浸潤性腎盂・尿管がんの場合、2年生存率で10%以下と極めて不良です。


