皮膚がん 治療

紫外線が日焼けを起こし、お肌のシミやシワの原因でもあることは知られていますが、場合によっては皮膚がんを引き起こすこともあるので注意が必要です。
ここ数年、紫外線が以前よりもかなり強くなっているといわれています。外出時には帽子を被ったり、白いシャツを着用するなど紫外線対策を行うようにしましょう。
■皮膚がんの治療
皮膚がんの治療は、メラノーマ(悪性黒色腫)以外である基底細胞がんおよび有棘細胞がんに対しては、がんの完全治癒を目指した治療が施されます。
というのも、これらの皮膚ガンの治療は初期の段階で取り組むことができればほぼ100%近くの5年生存率が期待できるとされ、さまざまな治療法が採用されています。
その皮膚ガンの治療法の代表的なものとして顕微鏡下手術や凍結治療、レーザー手術などがあり、できるだけ手術後の外見にも配慮された治療法が選ばれているようです。
しかし、極めて悪性が強いとされるメラノーマの場合には、がんの広がりや性格を見極めながら慎重に治療法が選択されます。
メラノーマは急速に広がる性質を持ち、がんの発生した部位の周囲に別のがんを生じていることが多く、そのため検査を兼ねて患部とその周辺を広く切除して詳しく調べ、化学療法や放射線療法、そして場合によっては免疫療法などが試みられます。
メラノーマが患部近くのリンパ節まで広がっている場合には5年生存率が低くなり、臓器への遠隔転移をしている場合には、良好な予後を望むのは厳しいといわれているようです。
ただし、稀なケースながらメラノーマは自然治癒するガンでもあり、それは患者の免疫力と深い関係にあるとされ、免疫機能を引き出す「がんワクチン」の開発や治療に注目が集まっています。