がん患者と医師との関係
患者様主体の医療へ…。インフォームドコンセントの徹底。セカンドオピニオンの導入。など医師を中心とする医療陣とがん患者の関係は、かつての主従の関係から同等の関係へと変わりつつあるみたいです。
しかし、残念ながら医師とがん患者の関係は、今なお主従であるという現実も見え隠れしています。
これまで、多くのがん患者は「先生にすべてお願いします」という姿勢でしたし、医師もそれを当然として思い、自分の臨床経験や知識で主観的に判断した治療法を選択してきたものです。
これは、がん患者、医師双方の責任だと言えますが、そろそろ。がん患者も自分で自分のガンを知り、少なくとも医師の説明を理解する努力をすることが、よりよい医療を受けるために必要になっている時代ではないでしょうか。
◎優れた医師とは人間として尊敬と親しみの持てる人
「いい先生に診てもらってよかったね」「この先生なら何でも信頼できる」…というがん患者や家族からの声を聞くことがあります。逆に「あの先生は患者の気持ちが分からないし、言い方もきつい」「いやな先生が主治医になってしまった」と嘆きの声を耳にすることも少なくありません。
医師もがん患者もお互いに人間ですから、どうしても相性という要素が入ってきます。お互いの相性もよく、ともに遠慮なく言いたいことを言い合えるのが理想なのですが、やはり患者が医師に遠慮して、言いたいことも言えなくて我慢しているのが少なくないようです。
もちろん医師や看護師も人間ですし、聖人君子ではありません。とはいえ、人命にかかわる職業に就く以上は、一般人よりは高い人格と品格を求められる宿命にあると言えるのではないでしょうか。
管理人が舌癌に入院・手術となった際には、幸いにも執刀医・主治医・副主治医・看護師すべてに医療人である以前に、人として心から尊敬の念を抱くことができ、とても幸運だったと思いました。
「末期がんだから今さら何をやっても助からない」「あんたは高齢で平均寿命を生きたからもういいでしょ」などというセリフを平気で口にする医師もいると耳にしました。
悲しいことですが、こういう医療人がいるのも現実みたいです。
がん患者は、自分が尊敬でき、心から信頼できる医師の治療であれば、たとえ結果は残念なものに終わったとしても、希望を持って治療へ取り組めるものです。
また、がん患者から「私の先生はすばらしい方だ」と聞かされた家族は、治療の甲斐なく命の火を消すことになったとしても、心の底から感謝の念を持つことができます。
どんなに医療技術が進化し、ガンに著効が期待できる抗がん剤が開発されたとしても、がん患者と医療陣に信頼関係があるのとないのでは、結果には雲泥の差が出るでしょう。
医師は臨床技術をはじめ人間としての魅力や品格を磨くことが必要です。
一方、がん患者もすべてを医師任せにするのではなく、ある意味では自己責任・自己判断が必要であり、医師と語り合えるガンに対する知識を持つことも必要ではないでしょうか。
医療陣と患者…。ともに人間である以上、願わくばともに尊敬と信頼の気持ちを共有できることを理想としたいと思います。
スポンサーしかし、残念ながら医師とがん患者の関係は、今なお主従であるという現実も見え隠れしています。
これまで、多くのがん患者は「先生にすべてお願いします」という姿勢でしたし、医師もそれを当然として思い、自分の臨床経験や知識で主観的に判断した治療法を選択してきたものです。
これは、がん患者、医師双方の責任だと言えますが、そろそろ。がん患者も自分で自分のガンを知り、少なくとも医師の説明を理解する努力をすることが、よりよい医療を受けるために必要になっている時代ではないでしょうか。
◎優れた医師とは人間として尊敬と親しみの持てる人
「いい先生に診てもらってよかったね」「この先生なら何でも信頼できる」…というがん患者や家族からの声を聞くことがあります。逆に「あの先生は患者の気持ちが分からないし、言い方もきつい」「いやな先生が主治医になってしまった」と嘆きの声を耳にすることも少なくありません。
医師もがん患者もお互いに人間ですから、どうしても相性という要素が入ってきます。お互いの相性もよく、ともに遠慮なく言いたいことを言い合えるのが理想なのですが、やはり患者が医師に遠慮して、言いたいことも言えなくて我慢しているのが少なくないようです。
もちろん医師や看護師も人間ですし、聖人君子ではありません。とはいえ、人命にかかわる職業に就く以上は、一般人よりは高い人格と品格を求められる宿命にあると言えるのではないでしょうか。
管理人が舌癌に入院・手術となった際には、幸いにも執刀医・主治医・副主治医・看護師すべてに医療人である以前に、人として心から尊敬の念を抱くことができ、とても幸運だったと思いました。
「末期がんだから今さら何をやっても助からない」「あんたは高齢で平均寿命を生きたからもういいでしょ」などというセリフを平気で口にする医師もいると耳にしました。
悲しいことですが、こういう医療人がいるのも現実みたいです。
がん患者は、自分が尊敬でき、心から信頼できる医師の治療であれば、たとえ結果は残念なものに終わったとしても、希望を持って治療へ取り組めるものです。
また、がん患者から「私の先生はすばらしい方だ」と聞かされた家族は、治療の甲斐なく命の火を消すことになったとしても、心の底から感謝の念を持つことができます。
どんなに医療技術が進化し、ガンに著効が期待できる抗がん剤が開発されたとしても、がん患者と医療陣に信頼関係があるのとないのでは、結果には雲泥の差が出るでしょう。
医師は臨床技術をはじめ人間としての魅力や品格を磨くことが必要です。
一方、がん患者もすべてを医師任せにするのではなく、ある意味では自己責任・自己判断が必要であり、医師と語り合えるガンに対する知識を持つことも必要ではないでしょうか。
医療陣と患者…。ともに人間である以上、願わくばともに尊敬と信頼の気持ちを共有できることを理想としたいと思います。